Courio-Cityのヤナケンです。

今年はCMWCに集中した年となりましたが、実は10月でクリオシティは20周年を迎えることができました。CMWCが終わった直後ということもあり、完全燃焼しきって抜け殻状態がしばらく続いたのですが、先日、現役スタッフたちを中心に、20周年記念行事(横浜港ランチクルージング+熱海温泉)がありました。

 


こんな一丁前な会社のようなこと、ずっとやってみたかったんですよね。
もちろん初めての試みです。(まったく自転車に乗らないなんてメッセンジャー会社じゃないみたい!笑)
参加は7割程度でしたが、家族がいる人はご家族も招待して、仕事以外の時間や交流が持てて、とても良い時間を過ごせました。

 

20年ともなれば、今の事や、これからの事に意識が行きがちですが、看脚下という言葉が示すように、世界大会を成し遂げた今だからこそ、足元に目をやり、謙虚にならなければなりません。
当然、自分もスタッフたちも日々頑張っているわけなんですが、それは果たして自分一人だけで出来ていることなのか。まったくの独力だけで生き抜いている人なんて、いませんね。
節目というのは、そうやって改めて自分の足元を見つめ直して、立ち返る時なのだと思います。
自分の周りで言えば、スタッフ一人一人のお陰もそうですし、過去20年間を繋いできてくれたスタッフたちのお陰とも言えます。また、自分を含め、それぞれに家族がいて、家族の理解と下支えがあって、その上で事業を継続させてもらっているわけです。

 

また、我々を頼ってくれるお客様の存在も、もちろん大事な一部ですし、我々は街を走り回る仕事ですから、路上やビルで働く様々な人たちのお陰で、日々安全に走らせてもらっていることにも考えが及びます。クリオシティに関わるすべての人やこの今の環境に、感謝の気持ちを抱きます。

 

「会社とは何だろう?」と、走りながら時々考えることがあります。
きっと規模によって在り方は異なると思いますが、クリオシティの場合は、
「神輿(みこし)のようなものかな、なんて感じています。みんなで声を合わせて担いでいるものであり、且つ、スタッフ皆の生活の基盤にもなっているもの。安心して身を預けて乗っていられる、言わばみんなのステージのようなものでもあると言えます。

あくまでも会社と神輿の連想の話しで、本物の神輿の上に乗ったこともありませんし、そもそも乗るものではないかもしれませんが、全員が担ぎ手と上に乗る人の両方を感じられるようにしていくことが大切だと思います。
担ぐのと乗るのが同時に起こるので、本物の神輿のイメージとはかなり捻れますが、一つ言えることは、楽しそうに神輿を担いでいたら、自分も加わってみたいという人は増えていくでしょうし、責任者である自分の役割としては、いつまでも皆が楽しく神輿を担げるようにしていくことだと思います。

 


20年前、28-29歳の頃に勢いだけで仲間と会社を立ち上げた頃は、まったく想像できなかったことです。開業初日に撮った「クリオ」の人文字写真を見れば、勢いとその時のテンションを感じてもらえるでしょう。笑
これまで勢いとやる気と根性だけで何とかやってきた感は否めませんが、どうにかこうして20年を迎えられ、感慨深くもありますが、日々のタスクが邪魔をして、なかなか感慨に浸ってもいられないのも現実です。

経営上では、「会社の売上・規模」を少しずつ大きくしていって・・・、なんてもっともらしいことを言いがちですが、この節目に思うのは、本来会社の本分なのかもしれませんが、事業拡大や売上拡大自体を目的化してしまうと迷路に迷い込んでしまうということです。もう一度、あの気分良くクリオの「オ」の字になっていた頃に抱いていた想いに立ち返って、クリオシティの根っこに紐づくことに価値を置きながら、成長を図っていきたいと思います。


■ クリオシティが大切にする考えと姿勢 ■

「常識にとらわれない視点と好奇心で、街に新しい価値を」

「都市物流のグリーン化を広め推進する」

 

皆さま、これから次の10年も、クリオシティをどうぞよろしくお願いいたします。

代表取締役 柳川健一