メッセンジャーネーム:らっきょ|メッセンジャー歴:6年

メッセンジャーを通して上がった“街の解像度”と“自転車愛”

 

クリオシティでメッセンジャーのキャリアをスタートして、現在は6年目に突入したらっきょさんは、通勤用に購入した自転車がきっかけで「自転車が随分と好きになった」と話します。

 

「メッセンジャーになる前から自転車に乗っていましたが、せっかくなら仕事で自転車に乗れたらいいなと思い、クリオシティに入りました。自転車に乗って行動範囲が広がったり、住んでいる街を回って世界が拓けたりすることで好きになって。思い返すと大学時代は自宅と学校を行き来するだけで、東京にいたけれどいまと比べると知らないことが多かったんです」

 

自転車、そしてメッセンジャーの仕事を通して上がった“街の解像度”。それはペダルを漕ぐこと自体に魅せられたらっきょさんだからこそ、拓けたものがあったのかもしれません。

自転車に乗り始めて“単純にペダルに集中すること”にハマり、インタビュー中も重ねて「自転車に乗ってもらえたら」と繰り返すらっきょさんから伝わる、確かな“自転車愛”。

「休日に信号もない山奥を走ることも。走るときは無心になりますし、坂を登るときは必死で、何か考えているわけにもいかなくて『もう走るしかない』という状態。技術が必要なので何回登っても上手くはいかないけれど、だからこそ『もっと上手く登ろう』と探求しています」

好きなルートは「坂」とというらっきょさんの、メッセンジャーとして楽しいと感じるときは?

「仕事が上手くいったらというより、自転車で上手く走り回れたときですね。自転車は手段で使っているものですが、そちらの方も楽しく感じています。あとこの仕事はやるべきことが明確ですが、進め方は自由。もっと上手くやろうというのも、自分で考えて工夫していくわけなので」

話を伺った最初、自転車の魅力について「単純のようで難しい質問ですね……」と悩んでいたらっきょさんですが、答えは「自転車に乗ればわかる」というシンプルなものでした。それは日々、自転車と共に走るメッセンジャーならではのパーソナルな視点なのかもしれません。

 

 Text : 工藤 葵 Photo : 西村 大輔